BRAND STORY
なぜラオスでラム酒?
さとうきびのルーツ東南アジアからインドにかけてと言われ、
アレクサンドロス大王がガンジス川流域からギリシアに持ち帰ったという逸話も。
LAODIの自社農園はちょうどそこに位置し、チベットの雪解け水が峨々たる山々を流れ抜け、
肥沃な土壌が堆積する地帯とも重なり、質の良いさとうきびの育成に最適と言えます。
一年を通して気温が高く、
生長期と収穫期の極端な降水量差を利用した高糖度のさとうきび栽培が可能です。
LAODIは世界随一の好適地にてラム酒づくりのためのさとうきびを栽培しています。
首都ヴィエンチャン、ラオス開墾した20haにもおよぶ自社さとうきび農園は
ラオス・首都ヴィエンチャン市内から車で約1時間、のどかな郊外に立地しています。
土を耕すこと、雑草を抜くこと、さとうきびを収穫すること、全て人の手によって行われています。
ラオスの大地と雨と太陽の恵みで育ったさとうきびは
最長8mにもなり、糖度も20度を超えます。
毎年11月~2月にはさとうきび収穫に伴い、ラム酒づくりが行われます。
点と点を繋ぐ、ラム酒づくり
「世界に通用するクオリティのラム酒づくりに挑戦する」
一人の日本人から始まった物語。
ラム酒は現代まで幾度となく、試練を乗り越え、
様々な人が繋げてきた壮大な"歴史"の一部です。
LAODIは試行錯誤を繰り返しながら
目の前にある豊かな風土を生かし、
大自然とともに世界に通用するラム酒づくりを
10年以上行ってきました。
LAODI醸造責任者の井上氏に
なぜラオスを選んだかと聞いたところ、
「自分が幼少期に過ごした広島の原風景に
とてもよく似ていたから。」と。
人生はいくつもの点が繋ぎ合わされて道になります。
こうしてあなたがこのページを読んでくださっているのも、
何かの点と点の巡り合わせかもしれません。
世界への挑戦
もともと日本市場向けにつくられていたLAODIですが、
売れ行きは鳴かず飛ばず...従業員とのトラブルがあったり、
急な停電に見舞われて設備が稼働できないなど、
いくつもの困難を経験してきました。
井上氏は自分を見つめ直すきっかけを与えてくれたこの土地で、
これまでにない世界基準のラム酒づくりに挑戦することを決心しました。
ラオス人の代表シハッタ氏をはじめスタッフたちも
彼の努力や情熱に応えるべく、一生懸命働き、支え続けました。
挑戦し続ける
その後、日本のデザイナー、久住芳男氏と組み、
製造方法やラベルデザインを一新させ、
2014年から新生LAODIとしてブランドをスタートさせました。
2018年から国際的品評会で評価されはじめ、
2020年、ついに世界最高峰の品評会、
International Wine and Spirit Competition London 金賞
を受賞しました。
これからもLAODIは
たくさんの人に愛されるブランドに
なれるよう挑戦し続けます。
ラオス人の基礎は農業
社員の多くが「ギェオ カオ」と呼ばれる
米の収穫時期には会社を休みます。
なぜなら、米は彼らの主食であり、
自分たちで栽培した米で一年間を過ごすからです。
ラオスでは今でも自給自足が基本です。
一年分の食料がしっかりあるということは生活の基盤となるだけでなく、
心の安定や余裕にも繋がります。
そのため、日々の生活は自然のおかげで成り立っているということを
彼女たちは元来より理解しているのです。
自分や家族を大切にできるから、
おいしいラム酒がつくれる
首都の中心部から国道を南下した47km地点にLAODIの蒸留所があります。
ここで働く従業員は15名程度で、全員が工場近くの村から働きに来ています。
ラオスの朝は早く、皆早朝に起き、工場で働くのは8時から16時の間です。
従業員の半数以上が女性で、さとうきび畑の管理、
在庫管理、瓶詰めなども彼女たち中心に行われています。
さとうきび収穫時期には近くの村から
臨時的に20〜30人ほど雇用し、地域を巻き込んだラム酒づくりをしています。
ラオスは時間の流れやスタンスが穏やかで、
自分たちを大切にできる生活スタイルやライフワークバランスが基本となっています。
自分たちの生活に比較的余裕があり、家族で過ごす時間や、
自然と向き合う時間があります。
森の人
ラオス人は「森の人」と呼ばれるほど、自然を大切にしています。
工場に蛇が現れると社員総出で捕まえて逃がしたり、
牛やヤギが工場に入ると優しくいなして、もと来た道に返してあげます。
この植物は危ない、この葉っぱは食べられるなど、教えてくれることも多々あります。
それが自然にできるということが何よりの余裕であり、
彼らたちが自然の一員であることがよくわかります。
社員の生活を尊重するため、
LAODIではその日の仕事が終わったら帰宅してもいいルールになっています。
たまに村でパーティーが行われると、
翌日になって「二日酔いで仕事に行けません」ということもありますが、
ラオスで酒づくりをする以上、
彼女たちの価値観や生活スタイルを受け入れることを優先しています。
それがいいラム酒づくりをしていく上での環境づくりとなっています。
ラム酒は弱者を搾取する暗い歴史を持ちますが、
LAODIではそこに住む彼女や彼らたちの人生そのものを
大切にしていくことを何よりも重要視しています。
仕入れ農家、消費者との関係性
LAODIではマリアージュラム(フルーツリキュール )に
使う果実やコーヒー、
お土産用に販売している竹籠など、
ラオス国内の農家や様々なコミュニティーから直接仕入れています。
彼らから継続して買い付け、
さらなるラオスにおける経済活動の広がりを目指しています。
地域との結びつき
村の女性たちに制作してもらった竹籠は、
小瓶が入ったラオス限定のお土産として、販売されています。
工場、国際空港をはじめ、ラオス国内の様々なところで販売されています。
地域とLAODIの深い結びつきにより生まれた、
自慢の人気商品です。
LAODIの目指す
自然との調和
化学肥料や農薬を一切使用せず
たくさんの人の協力、複雑な工程を経て
LAODIは誕生します。
さとうきびは圧搾後、バカスとして、
廃棄することなく蒸留器の燃料や肥料として再利用しています。
これはLAODI自身もより自然のサイクルに根差した
運営を目指しているからです。
パッケージ素材は環境に配慮しガラス、木材、コルク、
紙で構成しプラスチックをほぼ不使用(キャップのシュリンクのみ使用)。
ラオス国内では空き瓶を回収し、完全消毒したのち再利用しています。
つながる
製造の工程のサイクルだけでなく、
お客様はもちろん、LAODIで働くスタッフ、そのご家族、
ご協力いただいている様々な業種の方々、
たくさんの人や地域とのつながりを
LAODIは大切にしています。